本日は間伐材を利用した5尺塔婆の加工を行いました。
現在弊社のお客様で、3件のお寺さんが間伐材塔婆をお使いになっています。




ここで間伐材の復習です。
そもそも間伐とは何か?何のためにするのか?
間伐とは曲がったり、弱ったりしている成長途中の木を切る事です。
曲がったり、弱ったりしている木があると、その周辺の木にも悪影響を及ぼします。
間伐を行う事で、森林の中を明るい状態に保ち、木を真っ直ぐに育てる事に繋がります。




ところが、現在では間伐の手入れがされずに、荒れた状態の森林が国内に数多くあるそうです。
原因は安価で良質な輸入材が登場して、国産の木材の需要が減少したからです。
需要が減少すれば、間伐を行う費用も捻出出来ませんし、例え間伐しても間伐材の使い道があまりないのが現状です。




弊社が間伐材塔婆の製造にも取り組み始めた理由は、あるお寺の御住職から、ご依頼を頂いたのがきっかけです。
『地元の木を使って塔婆を作れないか?』
『間伐材を利用する事で日本の森林を守るきっかけになるのでは?』

御住職から、そういった御相談を頂き、これから取り組むべき重要な課題だと思いました。




木に携わる人間として、木を使うだけ使って、後のことは知ったこっちゃねー・・・じゃマズイですしね。



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間伐材は色も真っ白ではないですし、節も多いため、見た目は悪いです。
しかし、最近思うことがあります。
木製の板塔婆は江戸時代中期から建てられるようになったそうですが、果たしてその時代も今のように、白木で無節で柾目の塔婆が使われていたんでしょうか?
恐らく、そんな事はないと思います。
白木の祭壇ですら100年ほどの歴史しかないそうですからね。
そう考えると、白木で無節で柾目にこだわる必要は無いようにも思います。
『こだわりすぎるのは良くない』とお釈迦様も説いていますから・・・。




ただ、お寺さんの一存だけで、間伐材塔婆を利用するという訳にも行かない。檀家さんの意見にも耳を傾けなければなりません。
間伐材塔婆を利用して、先祖供養と同時に、日本の森林を守り、育てる事が出来る。
これって素晴らしい事だと思います。
少しずつ、そういう意識が広まっていけばいいな、と思います。





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