知人の方から聞いた話です。



先日、その方のお父様の7回忌法要を菩提寺で行ったそうです。
その方のお父様は、生前に菩提寺の檀家総代を歴任され、お寺の発展の為に尽力されたそうです。



法要後、御住職の法話があったそうですが、話の内容は開祖の話やお寺の歴史に始まり、そのお寺がいかに由緒正しいお寺であるか、と言った内容だけで、故人に関する話は一切無かったそうです。



知人の方は、父の事を色々話してくれるかと思ったのに・・・。』と大変残念に感じたそうです。
生前に檀家総代を勤め、そのお寺の為に貢献した故人に対して、その御住職は何の感謝の念も感じなかったんでしょうか?



そもそも法要とは何か?
調べて見ると、法要とは故人を供養するという意味の仏教用語であり、故人を偲び、冥福を祈るための儀式とあります。



・・・よく耳にしますが、本来どういう意味なんでしょうか?
とは、『過ぎ去ったり遠く離れたりした人や事柄を、懐かしむ気持ちや賞賛・同情の気持ちをもって思い出す』という意味なんだそうです。
そこには当然感謝の念も含まれると思います。




読経して、故人とは全く関係ない話をして、はいお終い・・・では、故人を偲ぶに偲べないですよ。
『お経をあげることに意味があるんです!』と言われても、先の住職のように、感謝の念を忘れてしまっている人のお経に意味や有り難みは感じられないでしょうし。
形式だけの葬儀や法事、葬式仏教に愛はないんです



うちの寺は由緒あるお寺だとか、歴史あるお寺だとか、そんな事は大半の人達にとっては、どうでもいい事です。
葬儀や法事等、人の死というものに関していかに当事者の心の拠り所となれるか、そこが大切だと思うんです。
(もちろん、様々な努力をされて、心の拠り所となっているお寺や御住職はたくさんいらっしゃいます。)



最近ではグリーフケアに代表されるように、葬儀だけでなく、その後の心のケアまで力を入れている葬儀業者さんも多いですね。
葬儀業者さんの方がよっぽど親身になって色々考えてくれている気がします。
気のせいでしょうか?



脱!葬式仏教!
そういうお寺や御住職がもっともっと増える事を願います。






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