このブログで度々書いておりますが、塔婆の原材料は大半が外国産です。
お寺の御住職も、意外にこの事実を知らなかったりします。



輸入木材に押される中、日本の林業を取り巻く環境は厳しくなっています。
木を切っても売れない訳ですから、全国的に間伐等の森林整備が行き届いていない森が増えています。
弊社の新たな取り組みとして行っている国産材塔婆間伐材塔婆
外国産の木材だけでなく、地元の間伐材を有効に利用して、森を育てる事に少しでも貢献できれば・・・という目的があります。
間伐に関しての詳しい内容は
コチラ。)



DSC_0083



さて、昨日は間伐材塔婆(1.5尺)の加工を行いました。
画像の左側が間伐材、右側が白松材(中国産)で加工した塔婆です。
間伐材は木目が柾目でなかったり、節が多いものもあり、見た目は決して綺麗とは言えません。
しかし、それは言い換えれば木本来の自然の姿でもあります。



家具業界では、数年前まで家具に使用する材木は無節で柾目が常識だったそうですが、ここ最近では、逆に間伐材や、節のある木材を利用するケースが増えているそうです。
そちらの方が木の温もりを感じられるという、消費者の意見が反映されているのかも知れません。



塔婆に限っては、輸入材においても節があるものや木目が流れているものは嫌がられる傾向が強い。
塔婆とは供養に使うものであり、皆さんが手を合わせるものだから、節のない塔婆を・・・という考えもごもっともかも知れません。
しかし、木も限りある資源です。



木製の板塔婆は江戸時代中期から使用されるようになったそうですが、果たしてその時代も、今のように白木で無節で柾目の塔婆が使われていたのでしょうか?
白木の祭壇ですら100年ほどの歴史しかないそうですから、恐らくそんな事なかったと思われます。
白木で柾目で無節にこだわり、資源を無駄にしたり、日本の森林を荒廃させてしまったら、本来有難いはずの供養も有難くなくなってしまいます。



『うちの寺には関係ない』
『そんなの他の誰かがやってくれる』
御神輿の担ぎ手が全員他人任せだったら・・・御神輿は下に落ちて壊れます。
従来の価値観を変えるという事はなかなか難しい事ですが、自然を守る・森を育てるという事にも業界全体で意識を向けていく必要があると思います。







ランキングに参加しています。
下のバナーをポチッと押してやって下さいませ。

にほんブログ村 その他生活ブログ 冠婚葬祭へ


遠藤産業ホームページはこちら