『金は後からついてくる』
職人のカリスマ岡野雅行さんの本のタイトルです。
岡野さんと言えば、『痛くない注射針』で有名な岡野工業の代表。
岡野さんの経営論、仕事論はとても参考になります。
まさに職人とは、こうあるべきって感じで僕のバイブルの一つです。
『金を追うな。仕事を追え。そうすればお金は後からついてくる。』
商売をしている以上、お金は切っても切れない物。
会社は利益を出す事も勿論大切。
しかし、お金ばかり追求していては絶対にいい仕事は出来ない。
儲けようとして材料をけちったり、手抜きが生まれる。
まずは腕を上げて、最高の物を作る事に専念する。
お客さんを喜ばす事をまず第一に考えていれば、お金は後から自然とついてくる。
それが岡野さんのポリシー。
岡野さんと全く同じ事を、以前僕は言われた事があります。
僕は大学卒業後、2年間機械設計の仕事をしていました。
その後、親の仕事を継いで塔婆製造の仕事をする事になりました。
あるお寺の御住職が僕に言いました。
『君は塔婆の仕事を継いで、どうしたいの?』
当時の自分は生意気に答えました。
『カストマ数を増やして、たくさん塔婆を売って、会社を大きくするんですよ。』
住職は言いました。
『商売ってそういうもんじゃないよ。まずはお客さんを喜ばせる事を考えなさい。人の役に立つ為に仕事をしなさい。』
『は・・・・・・・?。』
当時の僕は御住職の言葉の意味が全く分かりませんでした。
何言ってんだろ?商売なんか儲けてナンボじゃい!
ボランティアじゃないんだからさ!
そんな感じでふてくされたのを覚えています。
自分の事だけしか考えていない生意気な若造って感じですね。
その後、色々なお客さんや経営者の方達と接していく過程で、住職の言葉の意味を少しづつ理解していきました。
あれから10年・・・。
岡野さんの本を読んで、当時の事を思い出しました。
『金は後からついてくる』(青春出版社・岡野雅行 著)
お薦めの1冊ですよ。
ランキングに参加しています!
クリックにご協力下さい!
にほんブログ村