皆さん、ガレ花ってご存知ですか?
ガレ花とは、東日本大震災の被害にあい、解体予定のお宅や瓦礫に花の絵を描いたものです。
『ガレキに花を咲かせましょう』から、通称ガレ花と呼ばれています。


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これがガレ花です。
解体されると分かっている瓦礫や建物にあえて花を描く。
生きている花も枯れるように、ガレ花特有の滅びの美学を感じます。




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こちらの建物は、住人の方が今も住んでいらっしゃる建物です。
ガレ花は瓦礫だけに描かれる訳でもありません。


本日はFacebookがご縁でお友達になった、佐野弘子さんのご紹介で、ガレ花アートの第一人者の方に弊社の営業車にガレ花アートを描いて頂きました。
佐野さんは東日本大震災の後、福島県いわき市久之浜に何度もボランティアとして足を運んでいる方です。
大地震の被害により、被災地の大部分は瓦礫の街と化しました。
久之浜も例外ではありません。
佐野さんから被災地の写真を見せて頂きましたが、正直言葉になりませんでした。
コメントなんて出来ません。ただただ、写真を見て呆然とするばかりです。
そんな久ノ浜で、ガレ花と出会った佐野さんは、一人でも多くの人達に、ガレ花の存在を知ってもらおうと日々情報発信しています。
僕もたいした事は出来ませんが、少しでもガレ花の認知度アップの為にお役に立てればという事で、この度、弊社の営業車にガレ花のペイントを施してもらう運びとなった訳であります。


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こちらは今日お会いした、ガレ花アートの第一人者である貞永さんです。
貞永さんは、震災後、少しでも被災地の方々が笑顔になってくれればと、瓦礫に花の絵を描き始めた方です。
現在も各地で、ガレ花普及の為に活動されています。
画像の左側にも写っていますが、貞永さんの車にもガレ花アートが描かれています。



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こちらは、ガレ花を描く為のいわゆる型枠です。
型枠を使い、スクリーン印刷という手法で絵を描いていきます。


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こちらは弊社の営業車。
これからこの白い車がどう変貌していくのでしょうか・・・。
期待半分、不安半分、作業を見守ります。


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型枠にインキを流し込み、スキージというヘラで上からこすり付けます。


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すると!このようにガレ花が車体に描かれます。


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同じ要領で、バランスを考えながら次々とガレ花が描かれていきます。


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黄色の次はピンク。
白地にピンク、色が映えてとても最高の組み合わせです。


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約1時間弱の作業で、営業車がガレ花アート仕様の車に生まれ変わりました。
左サイドも同様にガレ花が描かれています。
当初はワンポイントだけ描いてもらうつもりでしたが、佐野さんの提案で両サイド描いてもらう事に。
実際、仕上がりを見て両サイド、バーンッと描いてもらって正解でした。
色の組み合わせも、ガレ花の配置もいい感じですね。
この車を運転している顔の濃い僕と、可愛らしい花達、そのギャップもありです。


今後、ガレ花仕様のこの車を、街で見掛けた際は
是非、ガレ花の事を思い出して下さい。そして覚えて下さい。






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