このブログで何度か書かせて頂いておりますが、今回は材木の現状についてのお話です。


ここ最近、新規でお問い合わせ下さるお客様の中で
『目の詰んだ材料の塔婆を下さい。』
『節のない塔婆を下さい。』
『柾目の塔婆を下さい。』
という内容の問い合わせが多いのですが・・・
正直な所、対応は非常に難しいです。


一般的にお寺さんや葬祭業者さんは、無節で柾目の塔婆を好みます。
無節とは字の如く、両面に節のないもの。
柾目とは木目が平行なものを指します。


ただ、1本の丸太から塔婆材を製材する際に、全てが無節で柾目の材料ばかり取れる訳ではありません。木は自然の産物なので、節もありますし、木目が曲がっている事だって当然あります。


このブログで何度か説明させて頂いておりますが、
1本の丸太のうち、塔婆材として使える部分は約4割程度。
そのうち、たった1割が節の無い塔婆材として使用されます。


残りの9割は節のある塔婆材として製材されます。
それだけ、無節で柾目の塔婆材は貴重なものとなっています。
数年前まで2割の割合だった節のない柾目の塔婆材が、現在では1割程度しか製材出来なくなっています。


全てのお客様が、無節で柾目の塔婆だけを欲しがったとしたら・・・
製材業者が、節のある塔婆材を大量に抱え込むことになります。
そして、良質の材料を確保する為に、更に多くの木を伐採しなければなりません。
実際に、中国では乱伐や盗伐が問題になっており、中国の丸太は年々細くなり、ロシアやドイツの材木を使わなければ供給が追いつかない状態です。


そういう厳しい現状を踏まえて、弊社の取引している製材業者は今年の5月から材料の選別を従来より甘くし、多少木目が曲がっていたり、極々小さな節のある材料もA級品(従来の無地で柾目のもの)とする事で、材料のロスを抑えるようにしています。


この言葉も何度もブログ内に登場しておりますが、木は限りある資源です。
植林しても丸太として育つまでには数十年の歳月が必要です。

塔婆をお使いになるお寺様、葬祭業者様におかれましては、多少なりとも、森林の事、自然の事も考えて頂けたらと思います。
我々も材木の現状に関して、もっと多くの方々に知っていただける様、更に情報発信に努めます。







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