お客様との会話の中で、最近法事の件数が減ってしまったという声を度々耳にします。
中には以前より3分の1程度、法事の件数が減っているというケースもあるようです。
会社に例えるとしたら、収入源が3分の1無くなる訳ですからこれは深刻です。


原因として、『核家族化に伴い、若い世代が法事に関して無関心になった』、『仏事に詳しいお年寄りが亡くなった事で仕切る人がいなくなった』、『そもそも法事を行う意味が分からない』、『経済的な理由』等々が考えられると思います。
(ある御住職のお話によると、40代以下の方が世帯主の場合、法事を行う率が急激に低下しているそうです)


過去の塔婆の御注文状況から照らし合わせてみても、年々お使いになる塔婆の本数が減少しているお寺が増えているのも事実です。
その一方で、本数が減らない、若しくは増えているお寺もあります。


その違いは何か?
後者の場合、法事のある檀家さんに対して、その都度ハガキ等でお知らせしているお寺が多いという事。
法事の暦表を配布するという方法もありますが、故人が亡くなった年月日を覚えていないというケースもあるそうなので、やはり個々にハガキ等でお知らせした方が有効ですね。
全ての檀家さんの法事の情報(今年で何回忌か・いつ行うのか)を把握し、ハガキ等で通達するという事は大変な作業ですが、それを地道に続けているお寺は法事の件数が減っていないケースが多いという事を、お客様との会話の中で感じました。


しかしながら、ただハガキを出せばいいという事でもないようです。
供養は目に見えないものです。
なぜ法事をするのか、先祖供養にはどんな意味があるのか、お寺の御住職にとっては当たり前かも知れない内容かも知れませんが、檀家さん全員が同様に理解しているとは限りません。
時代の流れと共に、世の中には様々な変化が生じます。
知っていて当然ではなく、知らない人もいて当然という意識をもって、今まで以上に分かりやすく檀家さんに説明していく機会をもつ事が必要なのかも知れません。








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