今日からお盆ですね。
お盆初日と言えば、遠藤家毎年恒例の精霊馬(しょうりょううま)の製作が行われます。


精霊馬とはナスとキュウリで作った牛と馬の事であります。
キュウリは足の速い馬に見立てられ、あの世からご先祖様が早く家に戻ってくるように、また、ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、この世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように、また、供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうとの願いがそれぞれ込められているそうです。


製作を担当するのは御存じ、3代目遠藤智泰師範。(僕の弟です)
幼少期から祖母に徹底的に精霊馬の作り方を叩き込まれた、この道30年以上のベテランです。



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カメラを向けられて少々緊張気味の師範。
『ちょっと近すぎちゃう?緊張するわ。キンチョーの夏や。ガハハハハハハハ!』



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ずらりと並べられた精霊馬用の野菜の数々。
ナスにキュウリにナンテンの葉、小豆e.t.c
今年は暑さの影響で、例年に比べ野菜が小ぶりです。
野菜に交じり、セミの抜け殻も並べられています。
夏を感じさせる師範の粋な計らい。



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手際よく作業を進める師範。
昨年よりも更に作業スピードが上がっています。
あっという間にナスの牛が完成。


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仏壇に飾られた師範の力作の数々。
今年のテーマは家族なんだそうです。
『家族って一番大切なものやろ?家族を大切に出来ない奴が、御先祖さんを大切に出来るかっちゅー話や。世の中の基本は家族なんや!やばい!ワシ今、メチャメチャいい事言うたでぇ!』


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そういうと師範は母親特製のオリジナルバナナジュースを一気に飲み干した。
今年のお盆もゆっくりと時間が過ぎていきます。