早いもので2月も今日で終了。
塔婆業界は通常、1月と2月上旬にかけて閑散期であるが、今期は有り難いことに塔婆以外の御注文(木札、御摩木など)を数多くいただき、お陰様で仕事が途切れることがなかった。


2月中旬から、春の彼岸に向けての御注文も入り始めているので、良い流れで3月を迎えられそうである。


製造業ゆえ、仕事が忙しいという事は、それに比例して材料代等、諸々の支払いも多くなる。
以前なら、翌月支払いの請求書を見て、『こんなに支払いがあるのか・・・。』と一瞬よろめきそうになっていたが、最近考え方を変えた。


商売においては、人と人の間を通過していく感謝がお金の正体である。
何かに書いてあった言葉だ。


弊社に置き換えてみれば、お客様に製品を納め、代金をいただき、関連業者さんに支払うべきものを支払う。
捉えようによっては、会社はパイプと言える。


個人のエゴで物事を考えると、なるべく支払いを遅くしたいとか、出来れば支払いたくないという邪念が浮かびがちだが、全体として見れば、それをすることでパイプが詰まって、流れは滞り、おかしな事になってしまう。


材料代を数社に対して踏み倒そうとして、いざ材料が必要な時に、どこの会社も売ってくれなくなったという同業他社の話を聞いたことがある。


あなたが獲得を目的とすれば、自分の手だけに収まるものしか掴むことができないが、あなたが獲得を目的とせずに活動するならば、多くの手が掴んでくれる。


これも何かに書いてあった言葉である。
お金の正体が人と人の間を通過していく感謝である以上、やはりお金は回してナンボだと、つくづく思うし、どうせ支払うなら感謝を込めて支払いたいものだ。





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